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米本 和広, 島田 裕巳 『大川隆法の霊言―神理百問百答』 JICC出版局

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この本は大川総裁の霊言について、米本氏の質問に大川総裁の霊言が答えるというQ&A形式で詳しく解説してある。

Q30:なぜ、外国人の霊もみんな日本語でしゃべるんですか?

大川の霊:私の霊言は、最初に霊が自分の国の言葉で話し出します。それを私が翻訳しているのです。

しかし、老子の霊が「ニイハォ、バンチン、オウフウテイ・・・・・・」(『孔子の霊言』p.110)と話しているが、「ニイハォ」は古代中国語でなく、わずか数十年ほどの歴史しかない挨拶言葉である。大川総裁が霊の言葉を翻訳しているというのも信じがたいと米本氏は指摘している。。

大川総裁の霊言は、現在の常識からすると、仏教用語の間違いや歴史的事実の間違いも多いらしい。
たとえば、次のようなもの。

Q21:浄土三部教で四十八願を説いた教典はなんでしょうか?

大川の霊:「『阿弥陀経』というものがあって、阿弥陀仏を人々が救うために、四十八の“発願”をされたのであります」(『親鸞聖人霊示集』p.25~26)
実際には四十八願は『阿弥陀経』ではなく『大無量寿経』が正しいという。

Q28:仏教の教えにある「波羅蜜多」とはどういう意味ですか?

大川の霊:「波羅蜜多の『蜜』というのは、これは蜂蜜の蜜ですが、『非常に価値あるもの』『値打ちあるもの』という意味です。『多』はそれが多いという様、こんこんとわいてくる様を言います」(『釈迦の本心』p.85)
実際には、波羅蜜多はサンスクリット語の発声「パーラーミーター」を漢字で音写したもの。漢字そのものには意味はなく、サンスクリット語の「パーラーム」=(彼岸に)、「イータ」=(到った)と分解し、つまり「彼岸に到る行」と解釈するのが普通らしい。

また、歴史的事実も怪しいようだ。

Q32:内村鑑三は日清戦争に反対だったんですか?

大川の霊:「・・・私はクリスチャンの立場から言っても、こうした戦争に対して断固として反対した」(『内村鑑三霊示集』p.66)

しかし、本当のところ内村鑑三は『非戦論』で日清戦争のことを「義戦なり、・・・支那は社交律の破壊者なり、人情の害敵なり、野蛮主義の保護者なり、支那は正罰を免かるる能わず」と言って賛成している。

では、どうして大川総裁がそういう基本的な事実も間違うのか?

Q38:大川総裁先生はなぜ、教科書に載っているような常識を間違うのですか?

大川総裁:「本を読むときに・・・赤線を引いたところを全部覚えてしまうのです。それ以外のところは、記憶に残らないのです」(『常勝思考』p.70)

要するに自分の記憶だけで話す思考になっているため、基本的な事実を確かめようとしないというのが米本氏の解説。

しかし、信者の中には学歴の高い人もたくさんいると聞く。
幸福実現党や幸福の科学学園の首脳陣も著名大学の出身者が多い。

Q48:大川隆法先生の間違いになぜ、会員は気がつかないのですか?

『空海の霊言』のなかでこういう質問がある。
「これからの布教上の参考となる研究書、たとえば阿含経、華厳経、法華経などという仏典諸経の研修を行う必要はないでしょうか」

大川総裁:「その必要はありません。仏教の各経典といったところで、今語っているようなことしか書いてないのです。今後もうそんなことをする必要はありません。そんなものは捨てなさい」(『空海の霊言』p.173)

教祖の言うことや書くことだけが真理なのだというのが宗教ならば、まあ仕方ないといえば仕方ないが。どうして学歴のある人が正しい知識まで無視するのか不思議でしょうがない。

それなら、わざわざ孔子や内村鑑三、イエス・キリストの霊が語るという手法をとらなくてもよいのではないか。

Q64:大川隆法先生は仏陀なのに、なぜ他の人の名を借りて本を出したんですか?

大川総裁:「別に霊言集と問わなくとも私が書いてもかまわないのです。・・・ただ、大川隆法の名前で文章を書き、発表しただけでは世の中の人びとはなかなか信じてくれない」(『新・幸福の科学入門』p.42~43)

要するに権威の名前を借りて、都合のよいことを並べたほうが無知な人は信じるという心理を巧妙にあやつる手法なのだろう。
日本では権威主義や学歴信仰がはびこっているので、こういう霊言が信じられる土壌があるのかもしれない。

でも法的に問題ないのだろうか?

大川の霊:「霊がしゃべっていることの是非を裁判で争うことができますかねぇ。裁判になじまないということで門前払い。霊界通信が存在するかどうかなんて、存在を主張する側にしても、否定する側にしても、誰がどうやって証明するんですか」(『大川隆法の霊言』p.146)

と米本氏が大川総裁先生の霊として語っている。
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by ooginosatoeast2 | 2011-01-02 12:15 | BOOK