幸福の科学学園の中学校・高等学校建設予定地に看板が4月28日に立った。
名称は「大津市生活環境の保全と増進に関する条例に基づく表示板」となっている
が、これは中高層建築物事前協議のための看板である。
つまり、建築確認を受ける前に近くの住民に対して法律上必要な説明を行うということの告知である。
この説明を行い、報告するように大津市の建築指導課が指導することになっている。
大津市中高層建築物協議はこちら
http://www.city.otsu.shiga.jp/www/contents/1013145856416/index.html
「大津市生活環境の保全と増進に関する条例」に基づく生活環境影響事業の事前協議
はこちら
http://www.city.otsu.shiga.jp/www/contents/1150187245828/index.html
看板は校舎棟用地と寄宿舎棟用地にそれぞれ2枚ずつ立った。
校舎棟の看板にはこう書いてある。
敷地面積:14,004.97㎡
建築面積:6,100㎡
延床面積12,200㎡
階数:地上2階、地下2階
棟数:3棟
高さ:13.9m(南側 地表面から11m)
寄宿舎棟の看板にはこう書いてある。
敷地面積:22,884.49㎡
建築面積:3,800㎡
延床面積11,500㎡
階数:地上4階
棟数:1棟
高さ:15.6m
工事予定期間はいずれも2011年10月6日~2012年12月15日
設計・施行とも清水建設となっている。
幸福の科学は、地元の説明会も終わらないうちに建設手続きを進めている。
「幸福の科学学園建設計画に対する住民不安の解消に向けた取り組みと、住民との合
意形成の環境を整える取り組みを大津市に求める」という請願が大津市議会で採択さ
れたにも関わらず、
地元住民との話し合いを無視する姿勢にも見える。
大津市への請願内容についてはこちら
http://www.city.otsu.shiga.jp/www/contents/1210320588092/activesqr/common/other/4d82bfd9003.pdf
3月の市議会のこの請願をめぐるなかで、大津市の増田智子市民部長は、
「請願が採択されたら趣旨に基づいた取り組みを検討する」と答弁している。
中高層建築物協議は、法律上定められた近隣住民(対象者は建築物からの距離が指定されている)への説明義務・監督官庁への報告義務はあるが、監督官庁は建築物が技術的に適合していれば、止めることはないらしい。
しかし、住民との合意形成の環境を整えることすら、まだ大津市は行っていない。
これは行政の怠慢である。
住民は行政を監視する必要がある。
でもこんな高さの盛り土のところに「開発申請」もせずに本当に建物を建てるんだろうか。
いったい何を考えている学校法人なんだろう?
ひたすら開発申請逃れをするのは、住民説明義務を免除されたいのか、時間と経費を節約したいからなのだろうか?
(寄宿舎建設用地の看板から市道を隔てた校舎棟建設用地を見たところ)